ユーラシア経済ニュース

日本であまり報道されない、ユーラシア大陸の経済ニュース記事を翻訳して紹介しています。

日本人は今後どうやって生きていくべきなのか

 いろいろな状況を見るに、2025年ごろまでは大変革の時代が続くと思われる。

 2024年に米国でトランプ大統領が復活し、日本は新円切り替え。その準備段階としての疫病・飢饉・戦争・災害・インフレや金融危機。これらが断続的にやってきて、将来的には2020年から2025年は世界の覇権構造や社会システムが大変革を起こした激動の期間として記憶されるようになる。2025年まで息災であったなら、その後の新しい世界システムの中で平穏に暮らせるような期間が来るだろう。それまでなんとかして生き延びることが人類の課題であるだろう。

 2025年になって世界システムが変わったあと、さて日本人はどのように生きていけばいいのだろうか。産業構造や仕事のあり方は現在よりもさらに激変しているだろう。残念ながらITや金融の分野では日本/日本人は勝てない。ものづくりも、多くは中国やASEAN諸国の資本となっていくし、日本人自体がどんどん減っていく。勤勉さはロボットやAIに代替され、単なる手先の器用さでは他国に太刀打ちできる競争力たり得ないであろう。

 需要と供給という、経済の大原則に立ち返ってみよう。需要が旺盛なもの、供給が限られているものは価値が高い。日本人は減っていく。

 日本人が減っていくということは、日本語を母語とする話者も減るということだ。一方で、インド・ネパール・スリランカバングラデシュなどでは、日本語学習者が増加の一途を辿っている。シンプルな需給法則に従えば、日本語ネイティブの価値は高くなる。これは何もインドが親日国だとか日本人が人気だとかいう話ではなくて、純粋な需給バランスの問題としてだ。(India opens first training center for Japanese-language teachers

 別に日常会話や観光向けの表現などはどうでもいい。日本企業における商慣習やビジネスマナーを解説できる人材は貴重になるだろう。インド人が日本語を勉強する動機のほとんどは日本企業で職を得るということだ。日本語のネイティブスピーカーが、外国人には絶対に理解できないであろう「空気」や「忖度」などを解説し、対策を教示することにはかなりニーズがあるはずだ。

 この大変革の3年間において、日本語や日本文化を英語で説明できること、古文漢文などの素養を身につけることはきっと役に立つであろう。どのみち日本国内市場は先細り、海外に打って出ることは不可欠だ。さらに古文漢文を学び日本文化を見直すことは、直接仕事に繋がらなくとも自分自身の生活を文化的に、豊かにするだろう。